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このページは鳥類リスト順に1種ごとに思いを綴ったものです。最新情報でも、下の方に記載される場合があります。

こどもの頃、「得意な科目は?」と聞かれて、「体育と給食!」と答えられた方もいるのでは…。という訳で、永遠に記述されない気の毒な科、種の鳥もあります。鳥さん、ゴメンナサイ。

セイタカシギの採餌行動

昔、「地下鉄の穴の中にどうやって電車を入れたのか考えると寝らんなくなっちゃう。」という漫才がありました。

夕べの私は「寝らんなくなっちゃう。」状態でした。

2003年は石川県に40羽を超すセイタカシギが飛来した年ですが、この年の4月12日にハス田で19羽のセイタカシギを見ました。後にも先にもこんなにたくさんいっぺんに見たのは初めてでした。

そのセイタカシギが水を張った田んぼで横一列に並んでまるで田植えをするように嘴を水面にくっつけて首を左右に振りながらこちらに近づいてきました。長い足で体を折り曲げて嘴を水面につっこんでいるので本当に田植えをしているように見えたのです。

その時はただ、その事象を観察しただけですが、夜中にふとそのことを思いだし、あの行動は何だったんだろう?と考えはじめると寝らんなくなっちゃいました。

群れがてんでに好き勝手にその辺をつっつくのではなくきれいに横一線にならんで掃討大作戦のようにあるいは田植えをするように進んできたのです。

ん〜。私の勝手な想像ですが、整然と横一列に並んで同一方向に採餌すれば、誰にも荒されていないまっさらな地面を突っつけるから餌を採る効率が良い?のだろうか?などと思いをめぐらせましたが何しろ集団の採餌行動を観察したのはあの時だけなので。どなたか(そういう習性があるよ、とか私も見たよとか、たまたまじゃないの?とか)ご教示いただければ、ゆっくり眠れるのですが…
2005年01月20日

夫婦仲の良いキジバト

探鳥会で、見つけても「なあ〜んだ」と、あまり関心を持たれない鳥に、キジバト、ムクドリ、ヒヨドリがいます。それだけ身近な鳥だということでしょうが、私はこのキジバトがけっこう好きです。ドバトと違い、群れず、人に依存せず、迷惑もかけず、良くみるとなかなか美しいではありませんか!写真集などで見ると、たいがい番で枝のうえに寄りそうようにしており、夫婦愛もなかなかのようです。

そのキジバトが八王子の姉の家に良く巣を懸けるのだそうです。姉の考えでは、犬を飼っているので、蛇よけになると思っているのではないか?とのことです。

ムクドリ、ヒヨドリのように個体数は多くなく、それでいて身近な鳥。のんびりしたやさしい鳴き声で朝を教えてくれるキジバトを見なおしましょう!
2000年10月09日

自己主張の強い鳥2 ジュウイチ

私の知っている限りでは、たぶん、日本の鳥で自分の名前を自分で告げる鳥は、ジュウイチとカッコウだけです。山椒は小粒でぴりりと辛いというところから、ピリリと鳴くサンショウクイという、ひとひねりしたヤツもいますが…

そのジュウイチに初めて会ったのは、97年の6月、白峰村の百合峠です。ブナ林の中で私たちの真上をジュウイチ、ジュイチ、と叫びながらあっという間に飛んでいきました。その後、毎年キャンプをしていますが、夜中に頭の上を飛んだり、私にとっては百合峠のシンボルバードです。

ホトトギスの仲間では、見やすい順にカッコウ、ホトトギス、ジュウイチ、ツツドリだと思うのですが、皆さんはいかがですか?姿、かたちは似ていますが、鳴き声が全然違う、ツツドリだけがのんびり鳴いて、他の3種は叫ぶ。というのも面白いですね。もっともポピュラーなカッコウも、数が減ってきたという心配な報告もあります。
2000年05月7日

カッコウの自己紹介

今から11年前の初夏、まだ鳥を見始めたばかりで、カラスとスズメ以外の鳥も私のすぐそばにいるんだ!と気づき始めた頃、カッコウに初めて出会いました。

彼はナント斜め向かいのお宅のアンテナで鳴いているではありませんか!体を上下させ必死に自分の名前を叫んでいます。

カッコウという名の鳥がいる。カッコウと鳴くらしいということは、知っていましたし、小学生の頃音楽の時間、「静かな森の湖畔の陰からもう起きちゃいかが?とカッコウが鳴く、カッコウ、カッコウ…」と習ったものです。そのカッコウが目の前で鳴いています。家内と二人、その場に立ちつくし背中に電気が走りました。ああ、野生が目の前にいる!その後も彼は毎年来てくれて、我が家のアンテナにも止まってくれました。本当はもっと前から毎年来ていたであろうに、気づかなくてごめんね。
2000年03月25日

ヤマセミに会いたい!

「私は誰?」の「あこがれの鳥」にも書きましたが、私のあこがれの鳥はサンコウチョウとヤマセミです。

鳥を見始めて数年間「あこがれの鳥」はあこがれのままで「幻の鳥」でした。その頃は「サンコウチョウ」と「ヤマセミ」を見られたらその場でバッタリ倒れてもかまわない。と本気で思っていました。

なぜカワセミではなく、ヤマセミか?

ん〜。圧倒的な存在感があって、頭がロックしてパンクしている。こんなスゴイとげとげ冠羽は日本のカワセミの中では、ヤマセミだけです。とにかくでかい。カワセミが17cmに対してナント38cm!警戒心が強くてなかなか姿を見せてくれない。(見られないと見たくなるのが人情ですよねぇ。)カワセミがそのへんの公園の池にフツーにいるのに対して、渓流の鳥のイメージがある。などなど…

ヤマセミが見たくて見たくて、会えそうなポイントに今年は10回以上通いました。 でも、見られたのはたったの3回。森の隙間からわずか6〜7メートルの範囲で川面が覗けるポイントがあります。待っているとケレ、ケレ、と鳴き声が聞こえ、来たな。と思うと下流から姿を見せ、新幹線が通り過ぎるようにその隙間を飛んで行ってしまいました。あっという間のショーの終わりです。

ゆっくりとまっているヤマセミを見たいなぁ。ヤマセミに会いたいなぁ。と奥さんに言ったら「ヤマセマミ(山瀬まみ)」じゃダメ?と言われました。「ヤマセマミ」じゃダメなのです。私は「ヤマセミ」に会いたい。
2003年11月13日

水陸両用!カワガラス

カワガラスといっても、カラスとは何の関係もありません。いつも川にいて黒っぽいから、カワガラスと名付けたのだろうと思います。鳥のネーミングは、みんな、そんなところです。

このカワガラスが凄い!何がすごいかって、水の底を歩ける!人間の発明品に水陸両用車というのがありますが、そんなものが発明されるずっと、ずっと、昔からカワガラスは空を飛び、陸上を歩き、水に潜り、水底を歩いていたのです。水陸+空だからカワガラスは、とてつもなく偉い!他にも、ウの仲間とかカモの仲間などが、水陸空を制覇していますが、川床を歩けるなんてのは、たぶんカワガラスだけだと思います。滝の裏側に巣を構えたり、この人は只者じゃない。さぞかし、名のある忍者?

鳥だけじゃなく、野生生物の特化された才能を見ると、人間なんてたいしたことないってことが、よ〜く分かります。ちっとも偉くない人間が、勘違いをして、偉い野生生物の棲息環境を脅かしています。
2000年06月24日

ツバメが減った?

石川県では、毎年5月の上旬に小学生がツバメの生息数調査を行います。

今年の調査結果は、およそ1万7700羽で過去30年間で最低だったそうです。

私が以前住んでいた鶴来町では、町の商店街を車で通りぬけると5mに1羽くらいの密度でツバメを見かけました。又、NTTの局舎にはコシアカツバメの巣があり、繁殖していました。

ところが、コシアカツバメの巣は3〜4年前から壊れたままで放置されており、普通のツバメもずいぶん減った感じがします。いろいろな原因が考えられると思いますが、私は巣をつくる場所が減ったことが大きいのでは?と考えています。

昔の家は庇が長かったり、外壁材もツバメの巣材がくっつきやすい材料でできていたりしたのだと思います。

又たとえば、私の遠縁の家などは玄関の中に巣があり、いつもツバメが通れるように戸を30cmくらい隙間を開けていました。田舎の家はたいがいそんなもので、玄関を開け放して留守にしても防犯上不都合は無かったのです。

気がついてみるとそんなのどかな田舎の風景も人情もなくなり、家は建て替えるたびに新建材で、でこぼこのない庇も浅い家がほとんどになってしまいました。わずかに残された車庫や物置も、不潔になる、フンで車が汚れると言う理由で巣を壊されたりします。

毎年、コシアカツバメを見に行っていた村では、去年から1羽も見られなくなりました。先日訪ねてみると、ツバメのお宿はきれいな新しい家に変わっていました。住んでいる人にとって古い家は、不便な面もあるのでしょう。人にいちばん近いところで人と共存することで繁栄してきたツバメたちは、人間のライフスタイルの急変により、とまどう暇もなく棲みかを追われているのでしょうか?
2002年06月25日

ツバメの大家さん

近所で車庫に毎年ツバメが来るお宅があります。入り口から2mくらいのところに蛍光灯があり、その傘に巣をつくるのです。

このお宅は、社宅なのでしょうか?住まわれる方は(私の知っている限り)3度、変わっているのですが、皆さんツバメを大切に見守ってくださいます。

最初の方は、車の上にフンよけのビニールシートを置いていました。毎日、つけたり、はずしたり、大変だと思うのですが、心優しいツバメの大家さんは、ヒナたちの巣立ちをそっと見守ってくださいました。

その方が引っ越した時は、ちょっとショックでした。次に住まわれる方が鳥好きだと良いなあ。などと思っていると、幸い次の大家さんも心やさしい方でした。天井からヒモで発泡スチロールの薄板をぶら下げ、(フンよけとヒナの落下防止)カラスよけのおまじないに入り口に不要なCDまでぶら下げてくれました。

そして、その薄板は現在の大家さんに引き継がれました。今年も2〜3日前からヒナのエサをねだる可愛い声が聞こえます。私は、回覧板を持って行くついでに、お願いして時々観察させていただいています。

ちいさな子供さんのいるお宅なので、(余計なことかもしれませんが)ツバメのお家賃です。と言って村上康成さんの野鳥をモチーフにしたタオルをプレゼントしています。それにしても、ツバメが来てくれるお宅がうらやましい…
2002年06月18日

きつつきヤマガラ

昨年の4月30日に平栗へ行った時のこと、ヤマガラがナナカマドの枝を「コン、コン」すごい音をたてて、突っついていました。「まるでキツツキだ!」と、その時は思ったのですが、今朝の自然を扱った番組で似たような映像を見ました。ヤマガラが冬に備えて木の実を樹皮のすき間に蓄えているというのです。

なんと賢いのでしょう?もしかすると、あの時見たヤマガラは秋に隠した木の実をほじくっていたのでしょうか?ヤマガラのほかにもカケスやカラス、リスなども貯食の知恵をもっており、隠した場所も正確に覚えているようです。でも、地面にかくした実で発見できずに発芽し、それが植物の分布を広げる役割も持っているというのですから、自然はうまくできているものだなあ、と感心してしまいます。
2001年10月07日

シジュウカラは住宅難・兼六園

毎年、4月29日に兼六園で探鳥会が行われます。

2〜3年前の探鳥会の時の出来事。メンバーのひとりが、「水道バルブの蓋の隙間にシジュウカラが飛びこんだ。」というのです。15cm角くらいの鉄の蓋の端に開閉用のちいさな穴があります。まさか!と思って見ていると、その隙間から、今度は飛び出してくるではありませんか!

参加者のひとりが思いきって蓋をあけてみると、ビックリ! ヒナが口をいっぱいに開けているではありませんか!

こんなところで子育て? 雨が降ったら水が流れ込まない?

そういえば、某テレビ局の朝の情報番組で、本番中(千代田区ですよ。)に塀の水抜き穴にシジュウカラが飛びこみました。交通量の多い道路の標識の柱の穴に飛びこむところも見たことがあります。

こんなに条件の悪いところで子育てしなくても、「ウチの巣箱においでよ!」と言いたくなります。

鳥見仲間のマナーで、HPには繁殖情報は流さない。というのがあるのですが、2〜3年前の出来事だから、ま、だいじょうぶでしょう。それでも、見たい人は兼六園の水道バルブの蓋を片っ端から開けてみてください。ただし、不審者として逮捕されるかも。
2001年03月19日

シジュウカラに間違いはおこらないのか?

カラの混群って知ってますか?秋から冬の間シジュウカラの仲間(シジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラなど)にエナガ、コゲラ、キクイタダキなどの小鳥たちが加わって、群れを作ることが知られています。皆さんの身近な雑木林や、森でも見られるはずです。にぎやかな声が聞こえたと思うと、次々に目の前に現れて、ひとしきりおしゃべりをすると、去って行きます。敵を見つけやすい(種類は違っても警戒の声は共通)とかいろいろなメリットがあるようです。

ところで、シジュウカラたちに間違いはおこらないのでしょうか?お年頃のヒガラからみると、シジュウカラさんのネクタイ姿が男らしくて素敵だわ!とか、シジュウカラの♀から見ると、ヒガラさんの蝶ネクタイもおしゃれだわ!とか。違う種類では起こり得なくても、近い種類では…

いつもいっしょに行動していると、情も移るだろうし、あの子はダメよ!と言われれば、障害が多いほど燃え上がるのが恋ってもんです。 カラ類の間違いは、見たことがありませんが、ベテランの方に聞くと、モズとアカモズ、セグロセキレイとハクセキレイなどは観察例があるそうです。 又、どうもあやしいガン、カモも見かけます。
2000年03月20日

おっかないモズ
今日の午後、河北潟酪農団地でモズがスズメとドバトの群れの中に突っ込んでいきました。
スズメが逃げ惑うのは分かりますが、モズより図体の大きなドバトが右往左往するのには笑っちゃいました。
2002年02月11日
美しい名前・ユキホオジロ

12月になって野鳥カレンダーをめくると、ユキホオジロの写真でした。

ユキホオジロを初めて見たのは、鳥を見始めて3年くらいたったお正月です。友人が「ユキホオジロが来ているよ。」と電話で教えてくれました。家内と二人で教えてもらった場所に行くと支部長やK夫妻が来ていました。…新年のあいさつも早々にユキホオジロの群れとその中に1羽だけ混じっているハマヒバリを見ることが出来ました。(ハマヒバリも初めてでした。こんなおもしろい顔の鳥がいるんだ!)

家内に「野鳥の名前はけっこういい加減につけてるから、気の毒なくらい可愛そうな名前が多いけれど、ユキホオジロなんてのは素敵な部類だよ。」「アカハラ、シロハラなんてそのまんまだよ。」と言うと、「でも、ハラグロじゃないだけいいじゃん。」という返事が返ってきました。なるほど。でも「クロハラアジサシ」なんてのがいたりして…ユキホオジロは雪の季節が似合う美しい小鳥です。
2005年12月04日

すずめのおフロ

以前住んでいた家での出来事。庭にアサガオの種を蒔こうと、鍬で耕し、土を柔らかくしました。

翌朝、庭にちいさなまあるい窪みがいくつか出来ています。不思議に思って注意していると、2〜3日で犯人が分かりました。

それは、スズメたちでした。どこからかスズメの一群が降りてきて砂浴びをしているのです。

スズメにかぎらず、鳥たちは、砂あび、水あび、(中には煙あびするものも…田んぼで籾殻を薫炭にするために焼いているところに、ドバトが群がっているのを見たことがあります。)が大好きです。

羽についた寄生虫を退治するためだとも言われています。羽は鳥たちにとって、敵から自分を「飛ぶ」ということで守ってくれたり、短時間で遠くまで運んでくれる魔法の翼です。

そんな大切な羽だから、きっと清潔にしたり、毎日手入れをかかさないのですね。
2001年02月28日

すずめのお宿

勤務先の前の街路樹に、夕暮れになると数千羽のスズメが南の空から帰ってきて、鳴き交わしながらズボズボ入って来ます。隣のビルの屋上に50〜100羽のスズメが順番待ちをしており、一団の群れが塒入りをすると次の群れが又屋上にやってきて、順番待ちをする、といったぐあいです。

91年の夏休みに鈴鹿の中心街で、スズメが街路樹を塒にしているのを見つけました。後でベテランの方に教わったり、本で読んで分かったことですが、巣は子育てだけに使うもので、繁殖のシーズンが終わると集団で塒をとる鳥たちが結構います。

石川支部では、毎年8月下旬にツバメの塒入りを見る探鳥会を行っています。

一万羽を超えるツバメたちが黒い塊になって、帰ってくる光景は壮観です。ツバメたちは秋になると南へ帰っていきますが、スズメたちは木枯らしが吹いて、街路樹がはだかになると、どこかへ姿を消します。(支部報、編集後記に加筆)
2000年03月25日

違いの分かるカラス
今日の午後、金沢市才田町の田んぼでハシボソガラスが何かを咥えていました。
近づいてみると、缶コーヒーの空き缶を飲み口に嘴を入れて上手に持っていました。
お茶の時間だったのでしょうか?
2002年02月16日
カラスは暑くないのか?

同僚に「カラスは暑くないのか?」と尋ねられました。夏の日差しに焼けたトタン屋根の上を平気で素足?で歩いているというのです。又、黒い色は熱を吸収するというのに彼らの仲間(ハシブトもハシボソも)は年中黒い衣装を身に纏っているのです。寒さに強い羽毛は暑さにも強いのか?表面の凍った水辺で平気で夜を明かす水鳥の足の逆の仕掛けがカラスの足にあるのか???ん……どなたか教えて下さい。 (支部報1997年12月号より転載)
2000年06月09日