渡りの不思議

鳥はなぜ「渡り」をするのでしょう?また、「渡り」ができるのでしょう?

子育てに都合の良い環境に繁殖の時期に渡ったり、エサを採りやすい環境に越冬のために渡ったりするようですが、渡りのルートをどうやって知るのでしょう? 以前に、「グース」という映画を見ました。主人公の女の子が開発で伐採された森の中からカナダガンの卵を拾ってきます。家族の理解で卵を孵化させ、ガンたちのお母さんになります。そして、彼らに渡りのルートを教えるために、小型飛行機でいっしょに飛んでついに渡りを成功させる。という物語ですが、一部実話に基づいたお話だそうです。

ガンやハクチョウ、ツルの仲間などは、家族愛が強く、家族単位で行動するので親がいっしょに渡ってルートを教えるようです。ルートは「景色を覚える」とも「星の位置で知る」とも言われています。

しかし、ホトトギスの仲間は、「託卵」といって、他の鳥の巣に卵を産みつけて他人に子育てを任せ、自分はさっさと越冬地に帰ってしまいます。また、ツバメは、今年生まれの若いツバメが群れを作って渡っていく、と聞いたことがあります。 これらの鳥たちは、親にルートを教わらないのになぜ渡れるのでしょう?

鳥友のA野さんは、パソコンに例えて学習、経験で知識を蓄積する前者をハードディスク、後者を最初からメモリーに記録されているROMのようなものではないか?と教えてくれました。

つまり教えられて、経験してルートを覚えるタイプと生まれつきDNAに書き込まれている?タイプがいる。というのです。飼い犬が飼い主となんらかの事故で離れ離れになり、一度も通ったことのないルートを通って何千キロも旅をしてついに飼い主の元に戻った。などという話も聞いたことがあります。

カーナビがあっても迷子になってしまう私は、鳥の渡りが不思議でなりません。
2011年03月21日

お気に入りはフクロウ

好きな鳥は?と聞かれると、「ヤマセミ、サンコウチョウ。」と答えるのですが、フクロウの仲間は私の中で「特別」です。顔が平面的で何だか鳥ではなくて人のように見えるからでしょうか? ほかの鳥たちがうっかり近づくと、プイッと逃げるのに対して、ほとんど気配を感じさせず、こちらが向こうを見ているのではなく、向こうがこちらを観察しているように思えます。そんなことから「森の哲学者」と言われるようです。

初めて会ったフクロウの仲間は、トラフズクです。横枝にほとんど垂直にとまり「とまっている。」というより「座っている。」ように見えました。そのとき「あっ、トトロ!」と心の中で叫んでいました。もしかしたら本当にトラフズクは「トトロ」なのかもしれません。

私は目が悪いので、フクロウの仲間を見つけるのは苦手です。「いないなあ。」と思って葉っぱを一枚一枚数えるように探して、それでも見つけられずあきらめて「帰ろう。」と思った時、「ず〜っと前からここにいたんだよ。」というように浮かび上がるように見えてきたこともあります。

あるときは、エナガの小群がやかましく騒ぎ立てていて、何事かと見上げるとアオバズクがいました。エナガが教えてくれなかったら見落としていたでしょう。まんまる目玉で「何を騒いでいる?」というように静かに「座って」いました。

「フクロウ」は「不苦労」に通じるとか「福郎」と字をあてたり、縁起の良い鳥とされています。我が家の表札は軽井沢の木彫りのお店で見つけた「親子フクロウ」です。玄関に入ると「フクロウの傘たて」「フクロウのドアチャイム」「フクロウの靴べら」などなどたくさんの「福郎クン」に囲まれて生活しています。 2008年には、鳥友と道東に「森の神様」シマフクロウに会いに行ってきました。 「もうそろそろ我が家にも福が舞い込んでも良さそうだ。」と思っていたら、今年の夏、長男のところに可愛いお嫁さんが舞い降りました。(日本野鳥の会石川30周年記念誌に寄稿)
2010年09月09日

こども電話相談室・ウグイスのふんは美容にいいのか?

以前に「ウグイスのふんって美容にいいの?」 って姉に聞かれたことがあります。

私の答えは、本当のところは知らないけれど、ウグイスよりメジロの方が、蜜を吸ったりするので、メジロのふんには、ローヤルゼリーやビタミンCが入っているかも…といいかげんな説を伝えておきました。

本当のところはどうなんでしょう?ウグイスはムシクイの仲間だから主食は虫だと思うのですが…

私はウグイスにもメジロにも密着取材したことがないのでハテナ?です。 メジロは果物やジュースも好きなようですね。メジロ、ウグイスは主に何を食べるんだろう?そしてウグイスのふんに美容効果はあるのでしょうか?

野鳥の保護や傷病鳥の世話をされている友人に聞いてみました。 Y先生からは、「中国ではソウシチョウの糞を原料にしたお化粧があったそうです。 ソウシチョウを日本では「なんとかウグイス」?ということから日本のウグイスの糞も同列にされたのかもしれません。」というお答えをいただきました。

そしてT先生からは、「ずばり美容にいいでしょう。お肌がスベスベになります。 ただし江戸〜明治のレベルで考えてください。今の化粧品に匹敵するかは??です。 使用するフンはすり餌100%のフンです。別にウグイスでなくても、ムクでもヒヨでもいいのですが、昔の人はこだわったのでしょうね。かつて、30羽近くのムクの幼鳥を 保護飼育しました。鳥かごを掃除していると手がツルツル、肌がしっとりとなったものです。その昔の小間物屋には乾燥したフンが売っていてこれを水に溶かし洗顔に使ったそうです。黄な粉のようなザラザラした手触りですが、不快な臭いはまったくしません。 当時でも貴重品で、高価なものだったようです。」というお答えをいただきました。

やはり、ある程度効果はあるのですね!きご山かんじきハイキングの時、リーダーが 「野ウサギのふんは、(食べているもののせいで)とても良いにおいがする。」と言っておられました。うんちが臭い、というのは先入観念かもしれません。
2007年06月30日。(実際に姉から聞かれて、上記2氏に教えていただいたのは、2002年なのですが、ふと思い出して「うんち」の話ではありますが、眠らせておくのはもったいない気がして掲載しました。
<注意!>勇気のある方で実験されて、もしお肌トラブルがあっても当方はいっさい関知しません。「お話」として聞いて下さいね。
(後日談:2011年03月26日。兄から電話がかかってきて、この記事を読んで思い出したけれど(101歳で)亡くなったおばあちゃんが、実際、ウグイスのフンを使っていたそうです。)

雁行

「雁行(がんこう)」って聞いたことありますか?

雁の仲間が鉤になり、竿になり…日本画の題材によくなりますが、群れで飛ぶときV型やL字型、一直線など整然と飛ぶ様子を表す言葉です。

この「雁行」、雁の仲間の専売特許ではありません。ウの仲間やサギの仲間もこういう飛び方をします。私は以前「タカの渡り」の時のようにアオサギの群れが「サギ柱」をつくり大空をぐるぐる回った後、「雁行」して行ったのを見ました。

今の住まいの前を流れる柏尾川では、朝の散歩の時、下流から上流に向って川沿いに上空を群れで飛ぶアオサギ、コサギが多数見られます。 塒からどこかへ飛んで行くのでしょうか?もちろん「雁行」です。70羽を超えるコサギの群れがきれいなV字型で飛んで行くのも見ました。

アオサギだけの時もありますが、コサギが混じる時もあります。ある時、なんとアオサギの集団V字型の先頭をたった1羽のコサギが飛んでいました。 飛翔力も体力もアオサギに比べると弱いと思うのですが、「エヘン、僕がリーダーだ!」と言っているようで面白かったです。

石川県加賀市鴨池では数百、数千のマガンの「雁行」が見られます。圧倒的な迫力で感動しますよ。
2005年06月18日

鳥インフルエンザ・狂牛病・鯉ヘルペス

ニワトリがインフルエンザにかかり、大量死したり、何万羽という成鳥、ヒナが処分されるショッキングな映像が報道されました。被害が初めて伝えられた時、渡り鳥が原因だという誤った考えが伝えられツルやカモの(資料映像)が流されました。

カモはニワトリが飼われている場所から離れた水辺で冬を越し、ニワトリと接する可能性はとても低いと思います。ましてツルは飛来地が限られており、多くの都府県では飛来しただけでバードウォッチャー注目の的となる現状ですから、濡れ衣もいいところだと思っておりました。

以下「 」内は日本野鳥の会HPから抜粋したコメントです。「高病原性鳥インフルエンザと呼ばれるものです。この病気は自然界にもともとある、ほとんど病原性の無い鳥インフルエンザウイルスが、ニワトリなどの家禽に感染したのち変異を起こして発生すると考えられていまして、野鳥が持つ鳥インフルエンザとは別の病気です。」

100人の人間と接触した、1人の人間が強力な感染力を持った命にかかわる病気になった時、他の大勢の人に感染する危険を回避するために、接触を持った100人の人間を「処分」したりするでしょうか?大量に処分されたニワトリたち、鯉たちは生産性を追い求める人間の犠牲になったような気がします。インフルエンザにかかったニワトリも狂牛病にかかった牛も、ヘルペスになった鯉にも共通点があると思います。

それは、人間の都合で「早く大きく育てる。」「大量に飼育する。」「コストを出来るだけ低くする。」ということです。

以前テレビで取り上げていた話ですが、卵を産まなくなった高齢のニワトリを処分しようとしたところ、可愛そうに思ったある施設の方が引き取り、平飼い(狭いケージに入れないで自由に運動させる。)し、海草を含んだ自然のエサを与えたところ、とても元気になり黄身の盛り上がった殻の固い卵を産むようになったそうです。

又、先日のNHKテレビでは、阿蘇の赤牛という小型の牛を取り上げていました。この牛は冬でも牛舎に入れず、外で運動させ粗飼料を与えて育てるので胃腸が丈夫になり健康でとても評判が良いということです。本来牛は反芻動物といって、草を食べて消化し身体をつくるのに都合の良い消化器官を持っています。長い歴史の中でそういう生態を身につけたのに、人間の都合で(自然では)決して食べることのないヒツジの脳や肉骨粉を与えたのですから病気になって当たり前です。

野生の動物や鳥たちは、生きていくために相当の運動をします。又、自分たちが生きていけるちょうど良い密度を知っています。病気になっても飼育下と違って抗生物質入りのエサなど食べませんから、自然に直すか命を落とすかどちらかです。生き延びた彼らは、ちょっとやそっとの病原菌が体内に入ってきても死なない丈夫な身体を手に入れているのではないでしょうか?

「卵は物価の優等生」と言われますが、昔は高価なもので病気にでもならないと食べられないものだったそうです。牛肉も鯉も毎日食べなくても死にはしません。たまに食べるなら少々高くても良いのではないでしょうか?生産者も消費者も視点を変えて安心出来る食材を手に入れたいものです。又、ニワトリも牛も鯉も工場生産物ではなく、命あるものです。私たちはその命をいただくのですから、生きている間は命として扱って、いただく時も感謝して無駄にしないようにしたいものです。
2004年02月28日

小鳥はなぜ渡れるのでしょう?

空を飛ぶ鳥は何故落ちないのでしょう?落下した分だけ羽ばたいて上昇するから…。なんて答えになってないですよね?でも、実際そういう飛び方の小鳥がいます。波状飛翔といってヒヨドリやセキレイなどがそうです。

それより不思議なのは、小鳥はなぜ渡れるのか?ってこと。大きなタカ、ガン、カモは気流を利用したり、滑空したり、 羽ばたかずに(あるいは、ゆっくり羽ばたいて)省エネで飛ぶことが出来ます。又、大きな身体に栄養を蓄えることもできます。

それにひきかえ、小鳥はしょっちゅう羽ばたいて落下する前に上昇しなければならず、身体に蓄えられるエネルギーも小さいと思います。

どうやって、大海原を渡っていくのでしょう?例えてみれば大型の鳥はグライダー、小鳥はヘリコプター。

ヘリコプターはプロペラの回転を止めるとすぐ落下してしまいますよね。

あの小さな身体のどこに栄養分を効率良く燃焼するしくみがあるのでしょう?

世界のSONYがいくらがんばっても、小鳥の大きさで海を渡れる「空飛ぶロボット」は作れません。

自然って、スゴイなあ。私なんか、食べたものは効率良く燃焼するどころか全部お腹のまわりに…。やれやれ。このおじさんは飛ぶことはおろかスキップもできないぞ。
2002年12月30日

空を飛ぶ鳥のように

♪空を飛ぶ鳥のように自由に生きる♪という歌詞が森山良子さんの歌にあります。

北朝鮮に拉致された被害者の方が、日本に帰国しました。青春のいちばん輝く時を奪われて本当にお気の毒です。

同じ時期にアジア大会が開催され、北朝鮮の応援団のきれいなお姉さんたちの踊りやパフォーマンスが紹介され話題になりました。 あの一糸乱れぬマスゲームを見て、シギなどの群れの乱舞を連想された方もおられるのではないでしょうか?

見た目は似ていますが両者の決定的な違いは、前者の場合は強力な指導者のもと、徹底的な訓練を受けた結果だということです。 その演技が完成されていればいるほど、その笑顔が美しければ美しいほど、何か悲しいものを感じます。

鳥たちにリーダーはいません。ガン、カモなどの大型の渡り鳥たちは、きれいな鈎や竿のかたちに編隊を組んで飛行します。 先頭を行く鳥は風の抵抗が一番強いそうですが、後に続く鳥たちは先頭の鳥が起こす気流のおかげで体力を消耗しないといいます。 でも、先頭を飛ぶ鳥はボスでもなんでもなく、いばることもエサをひとりじめすることもありません。

鳥たちは理不尽なことで仲間の自由を奪うことなどなく、国境もなく、大空と大地を自分の家としています。

私たちは自由であることのありがたさを忘れがちですが、餓えに苦しみ、自由に物を言い、行きたいところに行けない人々がこの地球上にいることをあらためて思い知らされ、怒りがこみあげてきました。

遠くない未来にその人々に鳥のような自由の翼が与えられることを祈りたいと思います。
2002年12月05日

Flight Distance

「所さんの目がテン」というTV番組、見たことありますか?この番組は時々、鳥の特集をしますが、以前 スズメの特集をしたことがあります。

そのなかで、「Flight Distance」という言葉を初めて聞きました。

ご存知の方もいると思いますが、(知らなかったの、私だけだったりして…)「鳥は人が近づいて、一定の距離になると逃げる。」というものです。あったりまえ。と思われるかもしれませんが、いつでも、飛んで逃げられる距離が「Flight Distance」だそうです。

番組では、さまざまな実験をしており、スズメは平均5mちょっと、カラスは2.7mだそうです。解説ではカラスのほうが賢いから、危険の度合いを判断できるというようなことを言っていました。(カラスは、男の人、女の人、子供をちゃあんと区別でき、男の人が近づくとすぐ逃げますが、女の人、子供はかなり近づいても知らん顔です。なんと厚かましい!)

人がカムフラージュに、布をかぶり、周りにエサをまくと、身体の後ろにはくるけれど、前にはこない。(前を見るために目のところに穴をあけておくと、人間の目の動きに反応するのだそうです。)目のところを黒い透ける布で覆うと、目の前にも来ました。

飛行場で、10年位前だったと思いますが、すぐ側でジェット機のエンジンが轟音をたてているのに知らん顔でエサを食べているサギの群れがいました。また、働く農家の人には反応せず、私がスコープを向けるとパッと逃げて行くのには参ります。おじさん、こわくないよ!と言ってやりたくなります。

後で友人に教わったのですが、「Flight Distance」=「逃避距離」と訳され、公園の園路とか、橋とかを作る時の基礎データをとるためにちゃんと学問として確立されているのだそうです。
2001年11月25日

イロ鳥どり

昔、神様が鳥に色をつけることにし、順番に絵の具で色を着けました。最後にカラスが来た時には、絵の具が残り少なく、残った色を全部混ぜたら、黒になった。というお話があります。それでも、足りなくて塗れずに白い部分が残ったのがコクマルガラスのシロマルガラス。というのは私の作り話…。

白化固体は、目立ちやすく天敵に襲われやすいので、無事成鳥に育つ確率が低いそうですが、じゃ、なんでハクチョウは白いの?というと、バーダーに大きいから、天敵が少ないと書いてありました。じゃ、コクチョウはなんで黒いの?

以前、鳥見仲間のYさんにカモ(淡水ガモ)の♀が地味で、♂が派手なのは、♀は卵を抱くから保護色、♂は敵が来た時、自分がオトリになるために派手。と教わりました。子育てに参加しないカルガモは同色(Yさんクラスが見ると♂♀の区別がつくそうですが…)

ガン、ハクチョウは家族単位で行動するから、きっと夫婦仲も良くて、子育ても協力するのだろうと思うのですが(本当のところどうなのでしょう?)同色ですね。白くても、黒くても、茶色でも繁殖地に行くと保護色なのでしょうか?

大雪の中のハクチョウは保護色、暖冬で地面が出てると良く目立つ…。地球温暖化が進むとハクチョウも 茶色に進化したりして…。(チャチョウになったりして…、お〜美しくない!)

色の不思議。黒人がいて、白人がいて、我々黄色人種がいてあ〜世の中不思議だらけ。
2001年06月24日

サギ、L・M・S

2000/03/27の掲示板に、きたはしさんが「安易なネーミング」について書いてくれました。(おヒマなら見てください。)

そこで、(どこで?)サギ、L・M・S…。ダイサギ、チュウサギ、コサギ。シギでは、ダイシャクシギ、チュウシャクシギ、コシャクシギ…。なんだか温泉の浴衣の襟のところに大、中、とか書いてあるのを思い出して情けなくなります。鳥見仲間のYさんによると、発見した人(命名した人)がサイズでダイ、チュウ、コ(小)とつけ、その後にもっと小さいのが見つかると、ヒメ(姫)と付けるんじゃないかな?とのことです。

これでは、ちび、でか、でぶ、ではありませんか!「水に姿を映す白い妖精」にあんまりなネーミングです。そこで私は密かにコサギを「湖鷺」と頭の中で呼んでいます。なんだ、漢字にしただけじゃないか、といわれそうですが、ウン、この方が素敵です。さて、ダイサギとチュウサギにも素敵な名前を考えないとひがむぞ!
2001年02月03日

似てる鳥・似てない鳥

鳥見眼の悪い私にとって、ホトトギスの仲間や、ウグイスの仲間は、見分けがつきません。特に、カッコウとツツドリは良く似ていますし。ウグイスの仲間は動きが早く、お手上げです。

そこへいくと、カワセミの仲間はありがたいです。カワセミはコバルトブルー、ヤマセミは白黒(白黒ハッキリするのは、いいもんです。)、アカショウビンは赤。色も大きさも違うし、初めて見た人でも、事前に図鑑で確認しておけば、絶対間違えません。(とエラソウな事をいっても、アカショウビンは生涯で1度しか見ていません。)

そんな話しを元野鳥園(今は石川動物園に併合されてありません。お気に入りの施設だったのですが…)の技師、Tさんにしたら、こんな答えが返ってきました。「似ている鳥は、鳴き声が全然違う。」あ、なるほど!ん?でも、今の季節は鳴かないし、山にいるはずのツツドリも、渡りの準備か、公園や川原に出現するというし…。

ん〜。弱った、弱った。という訳で、見分けのつかない鳥は「鳥のこと2」のにがてな鳥に分類されるのでした。
2000年10月09日

人間にも劣る

我が子に保険を掛け、殺そうとした(殺してしまった疑いもある)母親のニュースが報じられています。以前には生きたまま、我が子を橋の上から川に投げ捨てた、父親の犯罪が報じられたこともあります。恐ろしくて、信じられないできごとです。

人はこういう時、「犬、畜生にも劣る」と言います。でも、ちょっと待ってください。動物はけっして、こんなことはしません。自分の勝手や、お金目当て、間違った宗教を盲信したり…本当に人間は愚かで、罪深い生き物です。

野鳥も野性動物も子供に注ぐ愛情は人間以上だと思います。もしかしたら、人間も太古の昔は家族の愛情、絆は強かったのかもしれません。そうでないと、生きていったり、子孫を残したり出来ないのではないでしょうか?文明の発達と、複雑化した社会、拝金主義が、本当に大切なものを見えなくしているのかもしれません。

野性動物たちの間では、道にはずれた行いをした時、きっと「人間にも劣る」と言われるのではないでしょうか?(ゲストブック、あきさんへのお返事に感じたことを付け加えました。)
2000年7月29日

器用な鳥、不器用な鳥

器用な鳥といっても、木の中にいる虫を、つまようじで突つき出すフィンチのことではありません。巣づくりの上手なエナガやツバメのことです。エナガは、コケや蜘蛛の糸を使って見事な巣を作り上げます。(見たい方は、加賀市の鴨池観察館に展示してあります。)ツバメはツバメで、プロの左官やさんです。泥と唾液でイイ仕事をします。

これらの鳥たちに較べて、不器用というか、ほとんど巣らしい巣を作らない鳥がいます。コアジサシやシロチドリなどがそうです。彼らはガレキや砂地に窪みをつくり、卵を産んで、ハイお終い。不器用なのか横着なのか…。手取川のコアジサシのコロニーには、注意をうながす看板があり、こんな巣なので、「卵が落ちている。」と勘違いして持って行ってしまう人がいる、とまで書いてあります。

不器用なゆえに、受難も多いようです。一応、保護色にはなっていても、上空からは丸見えだし、大雨が来て増水すればひとたまりもないし、レジャー用の4WDに踏み潰されたり…。そんな訳で、彼らは卵から孵ると、すぐに歩き出し、隠れることを覚えます。巣立つ確率は少なく、1羽も成功しない年もあるそうです。
2000年07月07日(七夕)

器用な鳥・カラス

別に、カラスが巣づくりが上手だと言っている訳ではありません。むしろ、針金ハンガーやビニールひもを使った雑で、美しくない巣をつくります。 彼らは、生き方が器用なのです。(頭が良い、人を利用するといった面も含めて。)

コアジサシやシロチドリが、繁殖率がいかに低くとも、無骨なまでにそのライフスタイルを変えないのとは対照的に、本来、森の鳥であったものが、棲家を変え、食べ物にも拘らず、都会の生活に器用に溶け込んでしまったのです。

鳥でも、動物でも、魚でも、環境にすばやく順応して雑食性のものが、一番タフで、繁殖します。(あなたのまわりにそんな人間いませんか?)

コアジサシやシロチドリは、美しい、可愛い、と賞賛されますが、カラスやゴキブリは、あまり歓迎されないようです。急速な都市化は、不器用だけれど、美しい生き物を遠ざけ、器用で生命力の旺盛な生き物を蔓延らせています。カラスを邪魔者扱いする前に、私たちの暮らしぶりを反省する必要があるのでは…。
2000年07月07日(七夕)

恐怖の雨男とバードソン

新婚旅行から始まって、旅行中に台風直撃4回、飛行機トラブル3回、新幹線を止めたこと2回、お天気でほとんど結果が決まるというバードソンと恐怖の雨男!石川支部は、バードソンを投げたのか??

メンバー発表!隊長=新聞でお馴染み田鶴浜のDさん、ドライバー=タカの目を持つ男、Mさん、記録係=金とヒマに任せて日本中を荒らしまわっているUさん。+無線係(無銭係?)=恐怖の雨男、ほとんど期待できない平凡サラリーマンの私。総監督のHさん曰く「Oさんは見ましたねと言われたら、ハイとうなずくだけでいいですから!」あ、やっぱり期待されてイナイ!グレてやる〜

雨男返上!当日は晴れ!4時起床、4時半出発(5時スタートといっても、5時には観察点に到着していなければならないのです。)第一声は内尾でクロツグミ、ノジコの姿は初めてですが感激にひたる間もなく、佐良橋に移動、タイミング良くオシドリ♂が姿を見せてくれました。鳥越村へヤマセミを求めていきましたが留守中で空振り、この間サポート隊のKさんから無線で情報やら、鳥合わせやら、お弁当も食べないといけないし、あ〜忙しい。鶴来の町中ではタカの目を持つMさんが、あきらめかけていたコシアカツバメを運転しながら巣とセットで発見! 鶴来から川北までは私の守備範囲、最短コースで案内して松下の工場でチョウゲンポウ、手取川の土手ではサギ類をかせぎ、河北潟ではシギ、カモ類で中間報告でかなり差をつけられていた他県のチームに肉薄、普正寺の森を一往復半して、橋のところでゲームセット。結果は97種でした。疲れたけれどあっという間の楽しい一日でした。メンバーの皆さんお疲れ様でした。サポート隊のみなさん、支部の皆さん、気象庁さんありがとうございました。(支部報1997年8月号より転載)

バードソンはバードウオッチング+マラソンの造語で、年に一度、全国で早朝5時から夕方5時まで 見た鳥の種類数などにより、趣旨に賛同した人たちが寄付をし、野鳥保護に役立てるイベントで、この年を最後に現在は行われていません。石川支部は常に上位に入賞し、ちなみにこの年はイヌワイシ隊Xのチーム名で総合5位でした。
2000年06月09日

聞きなし

姉からこんなメールが届きました。「今朝、チョットコイ、ヘイ。鳥の鳴き声で目が覚めました。名前なんていうの?」「サンパウロで元気出せよ、元気よって鳴く鳥になぐさめられましたが、友達はとっととと、とと。って鳴くとのこと。人によって聞こえ方がぜんぜん違うのですか?」

私の返事。たぶんコジュケイです。私も見たことありませんが、鳥の声のカセットとか、図鑑で…キジ科の鳥でウズラに近い感じです。「鳥の声をこんな風に聞こえる。」と、言葉で表すのを「聞きなし」といいます。ウグイスの「法、法華経」とか、イカルの「お菊二十四」とか、ツバメの「土食って虫食ってしぶ〜い」とか。

中学校の時、仲良くしていた友人で、その後疎遠になっていたのですが、野鳥の会に入って再会した人がいます。彼は、誰からも好かれる自然を愛する男でした。私にホトトギスの「聞きなし」「特許許可局」を教えてくれ、口笛でまねもしてくれましたが、今はもう会えない世界に行ってしまいました。

人によって聞こえ方はそれぞれで、ホオジロの「聞きなし」は普通「一筆啓上つかまつりそうろう」ですが、人によっては「サッポロラーメンみそラーメン」と聞こえるそうです。「チルチルミチル青い鳥」などという素敵なのもあります。又、鳥にも方言があるとかいわれてますし、モズ、カケスのように物真似するのもいるので、ややこしいことになります。

「聞きなし」は決まったものではありません。自分で聞こえたとおり、覚えやすいようにメモしておけば、鳴き声を覚える役にたつかもしれません。皆さんも素敵な自分だけの「聞きなし」を考えてみてください。
2000年04月22日

棲み分け

鳥たちが安心して暮らせる場所が少なくなってきています。こんな狭い潟で?(あるいは池で、)と驚くような場所に多くのガンカモが渡ってきます。彼らが狭い水域で生きていけるのは、上手に棲み分けをしているからです。水面の植物性のエサを採るもの、潜って水中で採るもの、小魚など動物性のものを採るもの、近くの水田へ出かけるもの、夜、行動するもの、等々。鳥だけに限らず、太古の昔から生き物たちはそうやって、互いの領域を侵すことなく棲み分けて来ました。唯一、人間だけがそのルールを守りません。必要以上に貪欲になんでも食べたがり、余ると平気で捨て、霊山と言われる山に毎年100万人もの人がハイヒールで訪れ、踏み荒らし、ゴミを撒き散らし、汚染などという言葉と無縁だった聖域をここまでひどい状態にしてしまいました。人間が自然に対してこれ以上ストレスを与えず、「棲み分け」のルールを思い出してほしいと願います。
2000年03月10日

私は鳥になりたい

風をうまくとらえ、高度8,000mまで上昇し、たった一日でヒマラヤを超える。海の中を魚のように泳ぎ、水深140mまで潜る。北極圏から南極圏まで渡りをする。 これ、みんな鳥の話です。まるでスーパーマンじゃありませんか!しかも我々人間は、オリンピック選手と一般人では10倍も運動能力に差がありますが、自然淘汰を生き延びた彼らは、100羽中100羽が同じ能力をもっています。 彼らには、国境もなく、思想、宗教、政治で争うこともありません。アホウドリは生涯つがいを変えることがなく、どちらか一方に事故があっても最低4〜5年は再婚しないといいます。何と慎み深い愛情でしょう。 わたしは鳥になりたい、せめて鳥の心で生きてみたいと思いつつ、今日も重いフィールドスコープを肩に鳥見に出かけるおじさんでありました。(社内報より転載)注 前出の鳥は順に、アネハヅル、オオハシウミガラス、キョクアジサシです。
2000年03月08日